ぎゅっぎゅっ、な毎日?

『ぎゅっぎゅっして!ゆっくりがんばる成長日記』(http://let-me-pick-you-up.hatenablog.com/)から派生した今現在の我が家の日記です。

偏食と必要な栄養素―ドーパミンやチロシンについて学ぶ

先日の記事セロトニンについて考察しましたが、以前のブログではこの考察のきっかけとなるドーパミンチロシンについて考えた事がありましたのでその記事を再UPさせて下さい。

こちらの記事は以前のブログからほぼコピーしてきましたのでひょっとすると当時参考にさせて頂いたHPなどは内容が更新されているかもしれませんが・・・都合上当時のままの記事でUPさせて下さい。(ですのでリンクなどは今回は控えております。参照先についてご興味がある方は良かったら探して見に行ってみて下さい。)

という経緯ですのでご参考程度に眺めていただければと思います。

 

 

~ロールケーキを作りながら~
息子が幼稚園に通っていた頃、1週間に2回程度の頻度で私は”ロールケーキ”を作っておりました。
というのも偏食の強い息子が幼稚園へ入園して以降、帰宅するとすぐに

「ロールケーキある?」

とリクエストするので『食べられるものがあって良かったな~』とそれ以外何も考えずに作り続けてきました。


「金曜日だけはバナナシフォンケーキ、それ以外の曜日はロールケーキを食べたい!」という息子のこだわりにも二つ返事でケーキを焼き続けていました。

 

しかしあまりにもリクエストが度重なるので

『ボクが幼稚園に行っている間にお母さんは何をしているんだろう・・・?』

と不安に思うからかな?と思ったりもしました。

帰宅してケーキというアウトプットがあるとわかりやすいですよね。だからこんなリクエストを続けただけなのかも~(^^;

・・・なんて思いながらもホイホイ焼き続けたのです。

 

そんな訳で夏休みは終日一緒に過ごす為、私が手が回らなくてケーキ作りをお休みした後の2学期が始まってすぐに久々のケーキを作ってみた日の事でした。


しかし作りながらふと、先日の急に思いついた仮説(ひょっとして息子の行動はドーパミンが不足しているのでは?)が忘れられなくて、日常の食生活と非日常であった夏休みの食生活を比較してみました。

『夏休みにあまり口に出来なかった食品・・・って何だろう?』と。

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※久しぶりで巻き方失敗してます~(^_^;)(笑)

 

 

 

~普段好んで口にする食べ物~

偏食大王の息子ですが・・・

平日毎日の様に好んで食べる物があります。
<朝食>※下記のどれかを組み合わせて食べています。
(1)ちりめんじゃこ(しらす)+ごま
(2)納豆
(3)焼き鮭
(4)チーズ入りオムレツのサンドイッチ
(5)ピーナツクリームのサンドイッチ
(6)ほうれん草のごまあえ

<おやつ>※(1)(2)は毎日。(3)~(6)は日によります。
(1)ロールケーキ(orシフォンケーキ)
(2)ヨーグルト
(3)オレンジジュース
(4)お魚の形のスナック菓子
(5)ジャガイモ系のスナック菓子
(6)チーズ

<就寝前後の夜食>※ない日もあります。
(1)バナナ(笑)
(2)牛乳 ※夏休み以降です。

※他に、休日のお昼ご飯はラーメンというこだわりがあります。

 

偏っているけれど、結構食べます(笑)
身長体重共にいつもちょうど平均のあたりにいますので、量的には丁度良い程度なのかなと勝手に思っています。

 

ただ、質的には常に気になっていて、よく発達障がいの偏食は

”無理矢理はかえって良くない”

とか

”大きくなれば改善していく”

とは聞くものの、栄養素が偏る事で何か不具合は起こらないのかしら・・・といつも不安を感じています。

 

もちろんビタミンやミネラルといったポピュラーな栄養素については何となく理解しているつもりですが、特に肉体的にも精神的にも健全でいられる為にはその他にどの様な栄養素が特に必要か?といった観点で色々な知識を得たいなと常々思っています。


そこで今回は息子の好きな食品に共通する栄養素で、息子の特性を和らげる効果がありそうな栄養について勉強してみる事にしました。

 

 

~夏休みは食べられなかった食品~

上記の中でこの年の夏休みにあまり摂取出来なかった食品がいくつかありました。*1


ちりめんじゃこ(しらす)、納豆、ほうれん草のごまあえ、チーズ入りオムレツ、ロールケーキ、ヨーグルト、オレンジジュース、バナナ・・・etc。

 

一体夏休み中は何を食べていたのか(笑)という程に普段口にする食材をあまり食べさせられませんでした。

夏休み中息子と一緒に買い物に出かけるのが難しいなと思い、こうした食品を買い忘れる事が多かったのです。特にヨーグルトや納豆は常備しておきたいのですが、そうしたものも満足に準備してやれませんでした。


ところが、こうした夏休みに不足した食品を並べてみると少し共通点が見えてきました。
・乳製品
・発酵食品
・パンや麺類
・ごま

カルシウム不足だったのかな~?と最初は思っていました。
カルシウムが足りないとイライラすると良く聞きますよね(笑)

しかしもう少し調べていくと、チロシンという栄養素にたどり着きました。

 

 

ドーパミンの元、チロシン

チロシンとはアミノ酸の一種だそうです。

(※栄養学とか化学式とか・・・全くの専門外なので間違い等もあるかと思います。すみません、全くご参考にならないかも。。。以下に書きます事はあくまでも私の備忘録として書かせて下さいませ。)


wikipediaチロシンについて調べてみました。

 

通常はチロシンも食品から摂取したフェニルアラニンを元に、体内でも生成されるそうですが、フェニルアラニンが豊富になければならないそうです。(フェニルアラニンは体内では生成されないそうで、食品等から摂取する事になります。)

フェニルアラニン

チロシン

ドーパミンノルアドレナリン(ノルエピネフリン
といった変換をしていくそうなので、神経伝達物質の生成には欠かせない栄養素という事でしょうか。

 

ドーパミンは運動機能やホルモンの調整、学習や意欲に関わる伝達物質だそうで、
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト"e-ヘルスネット"さん(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/)の健康用語辞典で『ドパミン』の項目を拝見すると”快く感じる原因となる脳内報酬系の活性化において中心的な役割を果たしている”物質という事です。

又、ノルアドレナリンは前出の"e-ヘルスネット"健康用語辞典『ノルアドレナリン』の項目には、”激しい感情や強い肉体作業などで人体がストレスを感じたときに、交感神経の情報伝達物質として放出され(中略)血圧が上昇したり心拍数が上がったりして、体を活動に適した状態にします。”という事で、主にストレス状況下で出る物質の様です。

 

 今回は特に(当時は)ドーパミンの方が不足している様子の息子ですが、元になるフェニルアラニンは体内で作り出せないのであれば、含有食品を摂取しておく必要がありそうですね。

 

 

という事でアミノ酸等の食品含有量などを調べられるサイトを探すと”フードポケット”さん(http://foodpocket.jp/)というサイトを見つけましたのでそちらで100gあたりの含有量では以下の様なランキングを見てみました。

フェニルアラニンを豊富に含む食品>

1 こむぎたんぱく※生麩や要するにグルテン
2 かつおぶし
3 こうやどうふ
4 きな粉
5 だいず
6 ゼラチン
7 さらしあん
8 リョクトウ
9 ピーナッツ
10 すじこ
11 あまのり
12 チェダーチーズ
13 こむぎはいが
14 ささげ
15 プロセスチーズ
16 あぶらあげ
17 いんげん
18 レバー(牛)
19 あずき
20 エンドウ
・・・etc

 

子ども達が好きそうな食材としては2位のかつおぶしや6位のゼラチン(ゼリーで摂取)15位のプロセスチーズ等でしょうか?(うちの息子もこれらは好きです。)

ただ結構豆類が多く、息子は豆類のキュっという食感やきな粉などは少し苦手かも・・・。

 

では視点を変えて、チロシンを多く含む食品ではどうか?
こちらもフードポケットさんで調べさせていただくと、
チロシンを豊富に含む食品>

1 かつおぶし
2 こむぎたんぱく
3 こうやどうふ
4 チェダーチーズ
5 プロセスチーズ
6 きな粉
7 だいず
8 あまのり
9 すじこ
10 たらこ
11 ピーナッツ
12 クロマグロ
13 キハダマグロ
14 こむぎはいが
15 さらしあん
16 ちりめんじゃこ
17 あぶらあげ
18 かつお
19 シチメンチョウ
20 ごま
・・・etc

 

フェニルアラニンを多く含む食品とかなり類似していますが・・・
マグロ~!おじゃこ!
息子が飛んで喜びそうな食材が入っています(笑)

 

それによくよく眺めていると不思議な事に気付いたのです。ここには記載出来なかった他のランキング食材も含め、チロシンフェニルアラニンを多く含む食品は息子の好物が非常に多いのです。

つくづく息子は本能的にこうした食品を選んで食べていたのかもしれないと思います。

 

それにラーメン(両ランキング上位のこむぎたんぱく含?)やピーナツクリームパンなどを食べると

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自分の頭のてっぺんから足の先までを順に手でなで沿わせながら

「頭から足の先まで栄養が行き渡る感覚がする」

と言うのです。


何かしらそうした栄養を敏感に感じ取っていたのかもしれないですね。

 

成長を支える為には好きな物だけを食べさせる訳にはいきませんが、偏食だからといって好きな物をあえて避けなくても良さそうな気がします。


ちなみに、他にフェニルアラニンを多く含む食品には
ごま、アーモンド、クロマグロキハダマグロ、ちりめんじゃこ、納豆等。

チロシンを多く含むその他の食品には
卵黄、サワラ、納豆、有名な物としてはリンゴやタケノコ、バナナ等もあるそうです。

どちらも共通する食材が多いですが、得手不得手もあるので何とか食べられる物を探してうまく摂取していければ良いなと思いました。

 

 

但しどんな栄養素にも共通して言える事だと思いますが、体に良いと思っても過剰摂取の必要はなく、むしろ悪影響の事もあります。

不思議な事ですが、ドーパミン濃度は高くても低くても多動・不注意の様な状態を引き起こす様です。((公財)東京都医学総合研究所 精神行動医学研究分野 依存性薬物プロジェクトによる『ドーパミン研究』(http://www.igakuken.or.jp/abuse/research/dopamine.html)を参照させていただきました。)

 

すので先日言及したセロトニンにも言える事ですが、過不足ない摂取の仕方が良いですよね。*2

 

 

断乳以来~

メインブログで以前子どもの発達障害に気付くまで 10(生後1歳4か月~)という記事を書きました通り1歳4ヶ月で断乳して以来、息子は食べ物から栄養を摂る様になりました。


それまでは母乳で成長してきたのにそれを食べ物で全て補う必要があるのですから、やはり食べる物はとても大切ですね。食べたものがそのまま子どもになる訳ですから。

 

改めて命を頂く=食べる事に感謝。

 

こうして学ぶ事で食品や栄養素の重要性を改めて理解した様に思います。


夏休み中に泣きながら『ボクの幸せになれる事を探してよ!』と訴えた事や多動や集中力のなさから


”どうすれば幸せを感じられるのか?”
”まるで幸せ探しかの様な多動を穏やかにするには?”

 

と、ふと脳内分泌物を思いつきドーパミンについて考えてみる事になりました。

 

結局この夏、私は息子が楽しくなるようなきっかけ作りドーパミン等が放出される契機)は沢山したのですが、

・・・それを感じる為の脳づくり(食育や休息)をおろそかにしてしまったのだと気付きました。

※やっぱり育て方が悪かった、という事ですね・・・(T_T)

 

息子の状態を客観視する良い機会となりましたので、次は安眠に関する栄養素を考えてみたくなりました。


今後はメラトニンに繋がるセロトニンの元トリプトファン*3 

 

や愛着の形成に関わる(?)オキシトシン等についても勉強してみたいと思っておりますので記事にさせていただくかもしれません。

※多分その折は長文になると思いますので適当に読み飛ばして下さいませ。

 

 

 

 

 

______________

*1:当時多動や突発的な行動が非常に目立った事があり、脳内のドーパミンの状態が良くないのでは?と考えた事から今回の考察に至りました。またその際の考えは後日UPさせて下さい。

*2:※発達障がいと食品と言えば、ガゼインやグルテン除去が良く言われると思います。
これについては息子の好物ばかりなので試した事はないのですが、また勉強できれば・・・と思いつつ今は息子にとって有益の多い方を選択していきたいと思っています。

*3:セロトニンについては先日

一歩踏み出す。(セロトニンを模索する)前編

一歩踏み出す。(セロトニンを模索する)後編

を書いてみましたので良かったらお読みください。

私の事情

これを記録する事は・・・

正直とても悩みました。

 

でも同じ境遇の方がもしかしたらいるかもしれないし、未来同じ境遇に陥ってしまう方を一人でも救いたい思いで記録する事にしました。

 

 

以下は息子の不登校にまつわる私の事情です。

 

 

 

それはある日突然の事でした。

 

息子が学校に行きたくないと言い始めたのです。

ですのでしばらくは休んだり数時間だけの登校の日が続きました。

 

するとある日

「学校での様子を見に来てください。」

という先生方のお声に甘えて授業を拝見する事となりました。

 

 

そして・・・

その日から母子登校が始まってしまったのです。

 

息子は私がいなければ最早学校に行けない状態に陥っていました。

 

私としてはそんな状態なら休ませたい気持ちの方が強くありましたが、

『いったいこれまで何がこの子の身に起きていたのか・・・』

を知るべきだと思い、息子と登校を続けたのです。

 

 

何があったかは見に行った当日すぐにわかりましたし、

息子がこれまで断片的に話していた全ての事が数日内で判明しました。

 

 

正直もう少し早く乗り込めば良かった・・・

という思いと

乗り込めば必ず何かを指摘しなくてはいけない心苦しさ

 

その二つの葛藤の中をこの数か月生きてきた事に改めて気付きました。

 

 

息子の事情はまだお話しできませんが、

こうして息子と母子登校を進めていく中で・・・私自身が、そして家庭が大変困窮した状態に陥りました。

 

家庭の食糧が底をつきたのです。

 

 

朝5時に起きて息子と夫の弁当を作り、

8時に息子と一緒に登校。

昼の3時に息子と一緒に下校し、

宿題や習い事への付き添い。

しかし学校で体力を消耗しヘトヘトな為宿題も明日の準備も思う様に進まないのです。

それが終わってから朝のお茶碗を洗い、ようやく夕飯の支度。

 

こんな事態でしたから当然買い物なんてする時間的な余裕が無くなってしまったのです。

 

食糧が尽きてからは夕飯は外食で済まし、

子どもを寝かしつけてから夜中に洗濯機をまわす事に・・・

 

 

すると子どもの就寝リズムが崩れたり、夫の休息の時間もなくなり夫婦喧嘩が絶えなくなりました。

 

そして翌日学校に行くと・・・

次第に判明する想像以上に辛い現実。

 

そうした状況を日々口頭で夫に伝えてはいたのですが・・・

実際には見ていない夫にはなかなか深い理解は得られませんでした。

 

 

 

こんな生活を続けてまで

学校に行く必要があるのかな・・・?

 

『学校も大切だけど、学校を優先して家族がバラバラになるくらいなら学校を諦めるという選択もアリなんじゃないかな?』 

ある朝ふとそんな思いが頭の中から消えなくなってしまいました。

 

 

 

ただまだその時は吹っ切れなくて、

最後の頼みの綱と思っていた相談機関に電話で学校での状況の改善について相談をしたところ

 

「見たわけではないというお断りはさせていただきますが、聞いた感じではあなたのお子さんの方が悪いと思いますけど。」

 

というお返事を受けてしまったのです。

 

 

もう・・・

いいや。

 

きっといまは誰に相談してもわかってもらえない時期なんだな。。。

息子の体調の回復を目指そう。

 

こうして学校へ行く事は諦めたのでした。

 

 

 

というのが今回不登校の一番最初の瞬間です。

 

 

そしてどうすれば良かったのかはまだ未解決ですが、

どうぞ他の皆さまは私と同じ轍を踏まれる事がなければいいなと思い、恥ずかしい記録ではございますがここに残しておきます。

 

 

 

「少数派の意見にも耳を傾けなさい」

表題から厳しい言葉ですが、

実はこれ、

私が小学2年生時の担任だった恩師の言葉なんです。

 

その先生は休職中の先生の代わりに1年間だけ来られた先生でした。

確か大卒すぐの新人非常勤講師だった先生。

 

ですから教えを受けたのはたった1年間でした。

が、今でも私はずっとその先生の事を覚えています。

 

誰にでも真摯に向き合う性根の真っすぐな方で、

でも明るくて活発。

トレードマークの自転車で毎日通ってくる大好きな先生でした。

 

 

そう、いつもは明るく学級を引っ張って下さるんですけど、

大切な事はしっかりと伝えて下さる先生。

 

今でも心に残っているエピソードがいくつもあるのですが、その中である時クラスメイトが意見をまとめるのにうまくいかなくて

「そうだ、多数決で決めよう!」

と提案した事があったんですね。

 

すかさず先生は

「ねえ、みんなさ、多数決っていつも正しいと思う?」

とおっしゃるのです。

 

子ども達は口々に

「うん、だってみんなの多くの意見だもん。」

と答え、疑う事はありませんでした。

 

先生はしばらく考えて、

「そっか。意見をまとめるのは確かに大変だし大切な事だね。

でもね、大多数の意見が必ず正解だとは限らない事もあるよね。

少数派の人の意見の中にも必ず正解があって、その意見を取り入れる事も大切な事だと思うよ。

 

相手の意見を聞く事を忘れちゃいけないよ。」

とおっしゃいました。

 

 

この教えは1年間で3~4回程お聞きしたと思います。

だからそんなに多く聞いた訳ではないのです。

 

でも私にとってはとても印象に残る言葉でした。

きっとその時までは多数決が正義だと思っていたからでしょうね。

 

 

そして今回の一連の学校とのやり取りなどがある度に・・・

何故か私はこの先生の教えが脳裏にふっと浮かんできて

そしていつまでも離れないのでした。

 

 

 

息子は私が学んだのと同じ市で教育を受けています。

 

 

息子の特性についての説明や配慮のお願いを学校の先生方に申し上げる事もある訳ですが、

「集団での学びですので・・・。」

と傾聴いただけずクレイマー対応な回答をされてしまう事も正直あります。

 

 

私の恩師がもし今この場にいて下さったら・・・

私たち親子の意見にも耳を傾けて下さったのかなぁ。

 

 

 

 

(と勢いでこれまでの経緯で心情を書ききってしまいましたが、少し状況が変化しつつあります。どうか事態が好転していくように願うばかりです。)

 

 

一歩踏み出す。(セロトニンを模索する)後編

※この記事は私自身の栄養などに関する備忘録のような内容です。非常に長文で読みづらい部分もあるかと思いますがどうぞご了承いただければ幸いです。

 

セロトニンについて

さて、現在息子に起きている諸症状をまとめると脳内の神経伝達物質セロトニンの状態が良くないのでは?と思い始め模索している最中ですが、では前編の続きを書かせて下さい。

 

以前のブログではADHD的な行動について理解を進めたいと思ってドーパミンという脳内の神経伝達物質について調べた事がありました。(そちらについてはまた後日改めてUPしたいなと思います。)

 

そして今回はセロトニンです。

こちらは発達障がいや自閉症スペクトラム、特に自閉症高機能自閉症といった事を理解していく上では非常に重要な神経伝達物質であろうと考えています。

 

先日理研さんのHPで

『発達期のセロトニン自閉症に重要 -脳内セロトニンを回復させることで症状が改善-』

というタイトルの報告を拝見したのですが、これからどんどん検証されていくと思いますが、息子の行動をすぐ近くで見ている私の感覚的な感想で恐縮ですが、おそらく息子の多くの行動とセロトニンは何らかの因果関係がある様に感じています。

 

 

そこでセロトニンWikipediaで調べてみると、

セロトニン - Wikipedia

生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などの生理機能と、気分障害統合失調症・薬物依存などの病態に関与しているほか、ドーパミンノルアドレナリンなどの感情的な情報をコントロールし、精神を安定させる働きがある。

ホルモンとしても働き、消化器系や気分、睡眠覚醒周期、心血管系、痛みの認知、食欲などを制御している。』

という記述があります。

 

そして重要な事にセロトニンは眠りに深くかかわる様でして、睡眠や概日リズムの調整は”メラトニン”というホルモンが関わっているそうなのですが、そのメラトニンセロトニンから生成される為、睡眠に関する困り事を改善する為にはセロトニンは必須アイテムという感じでしょうか。

 

実はこのセロトニンに関しては眠りに関わる物質という事で多くの方の関心事でもある様です。

その為、ネット上ではかなりたくさんの解説がありますのでセロトニンの作用にご興味のある方はそちらのページなどを検索していただければと思います。

 

眠りや生体リズム以外でも先述のWikiなどにもある様にドーパミンなど他の神経伝達物質のコントロールや食欲などにも関わるとの事。

セロトニンが大切な働きを持つ物質だという事がわかります。

 

 

 

ちゃんとセロっているのか?

必要な物質なのはわかりましたので、筋道を立てて検討する事にしてみました。

つまり

(1)適切に摂取出来ているか?

(2)セロトニンの発動契機は?

(3)再取り込みの速さを緩和するには?

上記の事を検討してみようと思った次第です。

 

(1)適切に摂取出来ているか?

まずはどの様に摂取したり作られたりするのか?という事ですよね。

セロトニンは先述のWikiによると

トリプトファン必須アミノ酸

5-ヒドロキシトリプトファン

セロトニン

へと作られていくそうです。

 

という事はトリプトファンを含む食品の摂取が必要ですよね。

そこで以前チロシンなどを調べさせていただいたフードポケットさん(http://foodpocket.jp)でまたまたトリプトファン含有量の多い食品を調べさせていただいたところ・・・

 

かつおぶし
こむぎたんぱく
こうやどうふ
だいず
きな粉
あまのり
ごま
カシューナッツ
こむぎはいが
すじこ
チェダーチーズ
かつお
クロマグロ
ヒマワリのたね
レバー(豚)
プロセスチーズ
さらしあん
レバー(牛)
たらこ
シチメンチョウ
ささげ
ホロホロチョウ
クジラ
あぶらあげ
キハダマグロ
ピーナッツ
レバー(鶏)
ちりめんじゃこ
ピスタチオナッツ
ウルメイワシ

 

と、 魚類や大豆製品が多い様に思います。

トリプトファンと聞くと”バナナ”や”牛乳”といった勝手なイメージがあったので少々意外な結果の様に思いました。

しかし子どもでも食べやすいちりめんじゃこやチーズといった食品にも含まれるそうですので積極的に摂取していきたいな~なんて思ったのです。

 

 

が・・・

今回セロトニンについて調べた中で一番驚いた事があったのですが、

それは意外な事に

摂取の仕方にも注意が必要かもしれない”

という事があるそうなんです。

 

 

私も今回初めて理解した事なのですが、先述の同Wiki内ページに

トリプトファン血液脳関門の通過にあたり、他のLNAAs(large neutral amino acids)(バリン・ロイシン・イソロイシン・フェニルアラニンチロシンメチオニン)と共通の輸送体を使って脳内に入る。そのため、高たんぱく食などLNAAsが多い環境ではトリプトファンは脳へ取り込まれにくくなり、脳内セロトニン合成の律速段階となる。』

とありまして、

 

要するに、

”脳内は他の必須アミノ酸達と同じ入れ物で運ぶので他のアミノ酸が多いとセロトニンを乗せる場所が減っちゃう

という事かなと思います。

 

 ※その辺りの解説についてはkuiiji_harrisさんの「栄養学のメモと活用」ブログ

トリプトファンセロトニンを調べてみた』(http://d.hatena.ne.jp/kuiiji_harris/20100119/1263911266#tb)

という記事がとても分かりやすかったのでご興味のある方は良かったら探してみて下さい。

 

は~・・・どうりで自閉っ子さんは白米大好きっ子が多いのかもしれない

 

と妙に納得しました。

(もちろん多分に漏れずうちに子も白米大好きです。)

こうした結果を少し念頭に置くと、白米だけを食べたがる事も認める気持ちを持とうと思えました。

 

 

 

(2)セロトニンの発動契機は?

もう随分↑で紙面を割いてしまったので詳細は割愛させていただきますが、*1うちの子がセロトニンを脳内で使える様にする為には

1.太陽を浴びる

2.運動をする(リズミカルな運動が良いそうです)

3.安心できる場面や状況を確保する

ことかなと考えました。

 

特に午前中に太陽を浴びながら運動する事は入眠時刻や概日リズムのリセットにもつながると考え、しっかりと行う様に心がけました。

 

そしてしばらくは言葉にできない恐怖や不安感に繋がる様な事は出来るだけ避け、毎日ほとんど同じようなリズムで過ごす事を心がけました。

 

すると次第に一方的な会話が少しづつ少なくなり、以前に出ていたような食欲不振や体重減少、成長の停滞、ゲーム依存なども落ち着いた様です。

するとようやく「どんな辛い事があったのか?」や嫌な気持ちといった事が少しづつ話せる様になり、息子らしさが戻りつつある様に感じています。

 

でもそれもまだまだ不安定な様でして、たまに登校してみる事もあるのですがまた不安定な状態にすぐに戻ってしまう様子がうかがえます。

 

 

こうした事はあくまでも母親が感じている事ですので何の証拠もご提示できません。。。

 

ただ、例えば先述しました理研さんなどの研究がもっと進みSSRIセロトニン再取り込み阻害薬)や有効な薬などが発見され普及していけば息子の様な苦しみもいくらかは緩和されていけばいいなぁ・・・と強く望んでおります。

 

 

(3)再取り込みの速さを緩和するには?

もう・・・こちらについては研究を待つしかありませんが、ドーパミンと同じように年齢が進むにつれて少しづつ遅くなるのかもしれませんし、一生投薬によってコントロールしていく必要があるものなのかもしれませんね。

 

ただ一つだけ言える事は、

”環境を整えたり、事前の通告や予告を利用する事により、本人の不安感を減らす事は出来る”

と思います。

 

又、長く強い不安感にさらされてしまうと慣れるのではなく枯渇するのだろうと思います。

 

発達障がいというと社会性に乏しい望ましくない行動ばかりに目を向けられがちですが、こうした脳の中で起こる事にも少し目を向けていただければ幸いです。

 

*1:こちらについても色々なHPでご紹介がありますので良かったら『セロトニン 発動契機』などの検索用語で調べてみて下さい。

ひょんなことから告知

えっと・・・タイトル通りなのですが、

今日うっかり私が勉強用に発達障がいについての書籍を置きっぱなしにしていた事から

「おかあさん、ボクは自閉症なの?

他の人とは違って難しい事や困難な事があるという事だよね?」

と質問されてしまいました。

 

少し考えて

「そうね。一応”自閉症スペクトラム”という診断名は出ているよ。

でもね、誰でも得意な事や不得意な事があるでしょ。

それが少し強いというだけだと思うよ。

決して自分が弱いだとかダメなんだ、なんて思わなくて良いんだからね。」

と伝えました。

 

確かに今の様子をうかがうと集団の中ではうまく生きていく事は今後も難しいかもしれません。

 

でも得意な部分を活かして生きていける場所を一緒に見つけてやりたいなと強く思います。

 

 

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ちなみにうっかり置いていた本はこちらでした。

図書館から借りたのですが、自閉症を知ろうと思う方には是非最初に手にとっていただいて間違いがない本の1つだと思います。

わかりやすく、そしていつまでも忘れてはいけない事ばかり。

私も初心に帰りたいなと思って読んでいます。

 

一歩踏み出す。(セロトニンを模索する)前編

体調の改善を優先

さて、学校をお休みしている息子ですが”とにかく寝ます”といった話を前回させていただきました。しかしそれも1週間程で何とか22→7時といったリズムに戻ってきました。

 

というのも台風が落ち着いた頃からサーカディアンリズム(概日リズム)のリセット*1を狙って外遊びに出かけてきたので、ようやくその効果が出始めたかな?とちょっと思ったりしています。

今回はそんな経緯について少し記録させて下さい。

 

 

列挙してみる

息子が小学校をお休みし始めた頃といえばちょうど台風で大きな被害が続いた頃でした。

ですので

「勉強が遅れたら不安だなぁ・・・」

との息子の声もあり、当初は勉強を中心に日中の大半を過ごしておりました。

 

まぁ・・・私が小学1年生だった頃といえば〇十年以上前・・・なので満足に教えてやれない部分もあろうかとは思いますが、傍で見ている感想としては

 

『教科書レベルの事なら理解しているし、先生に教えていただいた事もそれなりに吸収出来ているんだなぁ。』

 

といった所です。

 

 

 

「よし、それならば。」と一念発起。

勉強の事は少し横に置いておき、対応内容を切り替える事にしました。

 

 

と言いますのも息子の体調不良の内容が

(1)食欲不振

(2)体重減少

(3)成長の停滞(身長が3ヶ月程伸びていない)

(4)入眠困難

(5)夜間排尿

(6)夜尿

(7)多弁(一方通行な発話で会話が成立しない・同じ話の繰り返し等)

(8)潔癖(強迫観念。手荒れするまで手を洗う。)

(9)ゲームを渇望してしまう。(ゲーム依存)

 

 

・・・こうして並べてみるとピンとくるものがありました。

『脳内のセロトニン状態が良くないのでは・・・。』

と。

 

 

最初に『変だな・・・』と思い始めたのは2ヶ月程前。

身長・体重が変わらない事だったのですが、次第に好きだったご飯でさえもあまり食べようとする意欲が見えず・・・その後は一気に他の症状が発露。

私自身の判断で登校を控えさせるまでに至ったのでした。

 

ですから体調の改善には脳内のセロトニンが適切に働く様に整えなくてはいけないのだろう、と考えた訳です。

 

 

 ※長文になりそうですので、一歩踏み出す。(セロトニンを模索する)後編 

に続きます。

 

 

*1:wikiのリンクを貼らせていただきます→概日リズム - Wikipedia

おまかせな日

不登校真っ只中な小一の息子君。

 

毎日一緒にいると勉強も運動もノリノリな日もあれば、

今日のように“前日は雨で本日は曇り”といったお天気あわせる様などんよりした体調の日もあります。

 

そんな時は急かしたり無理強いしたくないのであまり予定を入れず、

「今日はあなたがやりたいペースで声かけてネ。公園行きたい時はあなたに合わせるね。」

と伝えてみました。

 

It depends on you.

のんびりいきましょう~♪

 

最近こんな時には↓

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『No.1 決定トーナメント!! 絶滅動物最強王図鑑』(監修:實吉達郎 イラスト:平井敏明 発行所:学研プラス)

息子はこちらを読んで過ごす事が多い様です。

まさに晴耕雨読な生活です。

 

こちらの本はもう何度も何度も読みこんで用語集まで丸暗記している程なのにまだ飽きない様です(^^;

 

確かに

『時代も生息地域も異なる絶滅動物達がもし戦ったとしたら・・・?』

という内容の本ですので大人も子どもも楽しく読み進められるんですけどネ。

 

しかし我が家の場合、読む速度が私たち親よりも圧倒的に息子の方が速すぎて・・・

「結果をバラさないで~。」

と懇願する日々であります(T_T)