復帰への道のり
『どう生きるか?』をデザインする
以前、息子に
「眠る事と死ぬとの違いは何?」と聞かれて、まだうまく答えられなかった頃がありました。
当時の息子は入眠困難が顕著で、こうした事を言葉にし始めた頃でした。
ですから私としてもまだ4~5歳の子に答えきるだけの準備が色々と出来ていなかったのでした。
今でもまだうまく答えられる自信はないのですが、色々答えを模索する中で単に『生物としての死の定義』を答えれば良い訳ではないと感じ始めました。
私が与えるだけではきっとダメで、
答えの一部分でもいいから自分なりに見つけて欲しいなと思うんです。
自分なりに
『死とは何か?じゃあ生きるって何か?』
を考えていく事が
「眠りと死の違い」の答えに通じるのでは?と思っています。
そうした答えを考える上で以前ご紹介した自然史博物館で学んだ
let-me-pick-you-up-d.hatenablog.com
ナガスケやマッコ、それから大好きな恐竜などの生きた証を見、自分はどう生きていきたいのか?を考えてくれたらいいなぁと思っています。
集団を選ぶ
今、息子は聴覚やその他の過敏、そして高機能自閉症の人が陥りやすいつまづきによって大きな不安の嵐の真っ只中にいます。
でもその嵐ももうすぐ過ぎ去りそうな予感がしてきました。
少し落ち着いてきた今だから言える事ですが、
あえて誤解を恐れずに言うならば
学校が辛いなら行かなくたって構わない。
学校が合わないからといって、間違っても死にたいなんて思わないで欲しい。
(教育を受けさせる義務を背負っているのは親であり、その環境が適切でないならその指摘をしなくちゃいけないのは親の責務。だから今回の件は私が背負わなくちゃいけない。)
集団の中の価値観だけが全てじゃない。
一歩外に出てみればすぐそこに学校とはまた違った価値観が普通に存在していますよね。
高山に咲く花もあれば、深海に生きるエビもいる。
置かれた場所で咲きなさい、とは思うんですが、自分が身を置く場所は自分で決めてもいいんじゃないかな・・・。
ただ、自分で決めたなら人のせいにはせずに、どう生き抜くかを自分で工夫していけたらいいなと思います。
どうやら息子は集団の中に戻ろうと決めた様です。
私としては、その道のりはかなり険しい事を伝えなくちゃいけません。
戻るからには人の話を聞いて理解する授業にある程度心構えできる様に、
又、周囲にもまだ耳からの情報だけではおぼろげな理解でさえ怪しい事を理解していただけないと復帰は難しいでしょう。
もう少しこの状況を変えていく為に頑張ってみます。