ぎゅっぎゅっ、な毎日?

『ぎゅっぎゅっして!ゆっくりがんばる成長日記』(http://let-me-pick-you-up.hatenablog.com/)から派生した今現在の我が家の日記です。

一歩踏み出す。(セロトニンを模索する)後編

※この記事は私自身の栄養などに関する備忘録のような内容です。非常に長文で読みづらい部分もあるかと思いますがどうぞご了承いただければ幸いです。

 

セロトニンについて

さて、現在息子に起きている諸症状をまとめると脳内の神経伝達物質セロトニンの状態が良くないのでは?と思い始め模索している最中ですが、では前編の続きを書かせて下さい。

 

以前のブログではADHD的な行動について理解を進めたいと思ってドーパミンという脳内の神経伝達物質について調べた事がありました。(そちらについてはまた後日改めてUPしたいなと思います。)

 

そして今回はセロトニンです。

こちらは発達障がいや自閉症スペクトラム、特に自閉症高機能自閉症といった事を理解していく上では非常に重要な神経伝達物質であろうと考えています。

 

先日理研さんのHPで

『発達期のセロトニン自閉症に重要 -脳内セロトニンを回復させることで症状が改善-』

というタイトルの報告を拝見したのですが、これからどんどん検証されていくと思いますが、息子の行動をすぐ近くで見ている私の感覚的な感想で恐縮ですが、おそらく息子の多くの行動とセロトニンは何らかの因果関係がある様に感じています。

 

 

そこでセロトニンWikipediaで調べてみると、

セロトニン - Wikipedia

生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などの生理機能と、気分障害統合失調症・薬物依存などの病態に関与しているほか、ドーパミンノルアドレナリンなどの感情的な情報をコントロールし、精神を安定させる働きがある。

ホルモンとしても働き、消化器系や気分、睡眠覚醒周期、心血管系、痛みの認知、食欲などを制御している。』

という記述があります。

 

そして重要な事にセロトニンは眠りに深くかかわる様でして、睡眠や概日リズムの調整は”メラトニン”というホルモンが関わっているそうなのですが、そのメラトニンセロトニンから生成される為、睡眠に関する困り事を改善する為にはセロトニンは必須アイテムという感じでしょうか。

 

実はこのセロトニンに関しては眠りに関わる物質という事で多くの方の関心事でもある様です。

その為、ネット上ではかなりたくさんの解説がありますのでセロトニンの作用にご興味のある方はそちらのページなどを検索していただければと思います。

 

眠りや生体リズム以外でも先述のWikiなどにもある様にドーパミンなど他の神経伝達物質のコントロールや食欲などにも関わるとの事。

セロトニンが大切な働きを持つ物質だという事がわかります。

 

 

 

ちゃんとセロっているのか?

必要な物質なのはわかりましたので、筋道を立てて検討する事にしてみました。

つまり

(1)適切に摂取出来ているか?

(2)セロトニンの発動契機は?

(3)再取り込みの速さを緩和するには?

上記の事を検討してみようと思った次第です。

 

(1)適切に摂取出来ているか?

まずはどの様に摂取したり作られたりするのか?という事ですよね。

セロトニンは先述のWikiによると

トリプトファン必須アミノ酸

5-ヒドロキシトリプトファン

セロトニン

へと作られていくそうです。

 

という事はトリプトファンを含む食品の摂取が必要ですよね。

そこで以前チロシンなどを調べさせていただいたフードポケットさん(http://foodpocket.jp)でまたまたトリプトファン含有量の多い食品を調べさせていただいたところ・・・

 

かつおぶし
こむぎたんぱく
こうやどうふ
だいず
きな粉
あまのり
ごま
カシューナッツ
こむぎはいが
すじこ
チェダーチーズ
かつお
クロマグロ
ヒマワリのたね
レバー(豚)
プロセスチーズ
さらしあん
レバー(牛)
たらこ
シチメンチョウ
ささげ
ホロホロチョウ
クジラ
あぶらあげ
キハダマグロ
ピーナッツ
レバー(鶏)
ちりめんじゃこ
ピスタチオナッツ
ウルメイワシ

 

と、 魚類や大豆製品が多い様に思います。

トリプトファンと聞くと”バナナ”や”牛乳”といった勝手なイメージがあったので少々意外な結果の様に思いました。

しかし子どもでも食べやすいちりめんじゃこやチーズといった食品にも含まれるそうですので積極的に摂取していきたいな~なんて思ったのです。

 

 

が・・・

今回セロトニンについて調べた中で一番驚いた事があったのですが、

それは意外な事に

摂取の仕方にも注意が必要かもしれない”

という事があるそうなんです。

 

 

私も今回初めて理解した事なのですが、先述の同Wiki内ページに

トリプトファン血液脳関門の通過にあたり、他のLNAAs(large neutral amino acids)(バリン・ロイシン・イソロイシン・フェニルアラニンチロシンメチオニン)と共通の輸送体を使って脳内に入る。そのため、高たんぱく食などLNAAsが多い環境ではトリプトファンは脳へ取り込まれにくくなり、脳内セロトニン合成の律速段階となる。』

とありまして、

 

要するに、

”脳内は他の必須アミノ酸達と同じ入れ物で運ぶので他のアミノ酸が多いとセロトニンを乗せる場所が減っちゃう

という事かなと思います。

 

 ※その辺りの解説についてはkuiiji_harrisさんの「栄養学のメモと活用」ブログ

トリプトファンセロトニンを調べてみた』(http://d.hatena.ne.jp/kuiiji_harris/20100119/1263911266#tb)

という記事がとても分かりやすかったのでご興味のある方は良かったら探してみて下さい。

 

は~・・・どうりで自閉っ子さんは白米大好きっ子が多いのかもしれない

 

と妙に納得しました。

(もちろん多分に漏れずうちに子も白米大好きです。)

こうした結果を少し念頭に置くと、白米だけを食べたがる事も認める気持ちを持とうと思えました。

 

 

 

(2)セロトニンの発動契機は?

もう随分↑で紙面を割いてしまったので詳細は割愛させていただきますが、*1うちの子がセロトニンを脳内で使える様にする為には

1.太陽を浴びる

2.運動をする(リズミカルな運動が良いそうです)

3.安心できる場面や状況を確保する

ことかなと考えました。

 

特に午前中に太陽を浴びながら運動する事は入眠時刻や概日リズムのリセットにもつながると考え、しっかりと行う様に心がけました。

 

そしてしばらくは言葉にできない恐怖や不安感に繋がる様な事は出来るだけ避け、毎日ほとんど同じようなリズムで過ごす事を心がけました。

 

すると次第に一方的な会話が少しづつ少なくなり、以前に出ていたような食欲不振や体重減少、成長の停滞、ゲーム依存なども落ち着いた様です。

するとようやく「どんな辛い事があったのか?」や嫌な気持ちといった事が少しづつ話せる様になり、息子らしさが戻りつつある様に感じています。

 

でもそれもまだまだ不安定な様でして、たまに登校してみる事もあるのですがまた不安定な状態にすぐに戻ってしまう様子がうかがえます。

 

 

こうした事はあくまでも母親が感じている事ですので何の証拠もご提示できません。。。

 

ただ、例えば先述しました理研さんなどの研究がもっと進みSSRIセロトニン再取り込み阻害薬)や有効な薬などが発見され普及していけば息子の様な苦しみもいくらかは緩和されていけばいいなぁ・・・と強く望んでおります。

 

 

(3)再取り込みの速さを緩和するには?

もう・・・こちらについては研究を待つしかありませんが、ドーパミンと同じように年齢が進むにつれて少しづつ遅くなるのかもしれませんし、一生投薬によってコントロールしていく必要があるものなのかもしれませんね。

 

ただ一つだけ言える事は、

”環境を整えたり、事前の通告や予告を利用する事により、本人の不安感を減らす事は出来る”

と思います。

 

又、長く強い不安感にさらされてしまうと慣れるのではなく枯渇するのだろうと思います。

 

発達障がいというと社会性に乏しい望ましくない行動ばかりに目を向けられがちですが、こうした脳の中で起こる事にも少し目を向けていただければ幸いです。

 

*1:こちらについても色々なHPでご紹介がありますので良かったら『セロトニン 発動契機』などの検索用語で調べてみて下さい。