面妖な事 ~サリーとアンの課題にて~
今日はちょっと軽めの我が家の日常をご紹介します。
今年度に入り毎日楽しく学校に通うウチの息子くん。
そんな息子の帰宅後のお楽しみ用に日々何か仕掛けを用意して待つ私ですが、そんな仕掛けの一つに”サリーとアンの課題”がありました。
”サリーとアンの課題”とは『心の理論』の発達状態を確認する質問なのですが、その『心の理論』とはWikipediaの言葉をお借りすると
”ヒトや類人猿などが、他者の心の状態、目的、意図、知識、信念、志向、疑念、推測などを推測する心の機能のことである。”(心の理論 - Wikipediaより)
との事なんですね。
つまり対人関係においてとても重要な能力であり、(相手に共感できるかどうかは別として)相手の状況を理解する事が出来るかどうかといった能力かなと思っています。
で、その課題ですが先述のWikipediaにもあります様に実はいくつか種類かあります。その中でも今回は何度も実施した事がある”サリーとアンの課題”を文章で提示してみる事にしました。
※↑最初に手書きした状態の写真を撮り忘れたので、わかりやすくご提示する為にこの後修正した部分をパソコン上で少し修正させて頂いております。不自然感がありますがご了承下さい。
というのもこの課題、今までは4~5歳代でも何度かトライしているのですがその際はイラストや言葉を使って説明してきました。
なので今回はあえて上記の様に文章にしてみました。
「今日はこんなクイズを準備しておいたよ。」
と息子に見せてみると、1分弱は眺めておりましたがその後無言に。
「どう?わかった?」
と聞いてみると
「こんなのわかんないよ。」
と全然興味がなさそうでした(^^;)
なので念のため
「じゃあ、こうしてみたらどうかしら?」
と名前の部分を日本人に馴染みやすい「太郎」と「花子」にその場で書き換えたところ
「なんだ、簡単じゃん!絶対にカゴを見るよ。」
と文章を1秒ほどで読み終え即答していました。
確かに超がつく速読派なんですが・・・あまりに回答が速すぎたので
「なんで太郎くんはカゴを見ると思ったの?」
と念のため理由を聞いてみると
「だって太郎が片付けたのはカゴでしょ?自分で片付けたところから見るでしょ、普通。」
と自分が考えた理由をしっかりと答えていました。
うぅむ・・・。
この手の質問って
・イラスト/文章
・言葉で説明
・その国に馴染みのある人物像や背景であるか?
こうした要因も回答出来るかどうかにかかわるんだなぁと勉強させられました。
それぞれ個人個人で得意な情報の得方や処理方法がありますよね、いかに相手に伝わる様に伝えるかが大切なんだなぁ、と子どもの理解の仕方を通じて自分の発信方法に気を配る良い気付きになりました。
【追記】(2018/05/11)
※後日イラスト版も試してみました。↓
こちらは口頭で30秒程の説明を加えながら④のイラストを見終わった時点で
「Aさんが最初にボールを探すのはどこからでしょうか?」
と聞いたところ
「もちろんカゴだよ。人間てのはまずは自分が片付けた所から探す習性があるよね。」
と理屈を述べておりました(^^;)
イラスト版でも一応クリアできたようです。