公開テストを受けてみた事
公開テストにチャレンジ
不登校にあった小学一年生の息子。
ある日、新聞を見て『公開テストを受けてみよう』という事になりました。
私もちょうどいいなと思ってすぐに申し込みました。というのも、息子自身の実力を自分で確認させてやりたかったのです。
息子には学校に行けなくなった事で学力に対する不安を抱えていた様子がありました。
そんな自信を失った息子に、私や夫がそばで支えてやらなくても自分で解決出来る力が備わってきている事を実感してもらいたかったのです。
当日はもちろん子ども達だけで会場に入り、無事国語と算数を受けられました。
で、結果ですが数日後にWebで確認できるという事だったので早速みましたら、国語は平均的な偏差値よりわずかに上回り、算数はちょうどみなさんの平均の偏差値と同じ数値でした。
という事で意外でしたが算数よりも国語の方が得意な様です(笑)
というよりも・・・問題を見て思いましたが、算数って計算問題よりも文章問題の方が圧倒的に多く・・・すなわち算数も読解力(=国語力)が必要だという事を今更確認しました(^^;(笑)
どうでしょう、私個人的な感想ではごく一般の公立の小学校ではあまり触れない様な問題が多かったので難易度としては少しだけ高めなのかな?とも思えましたが落ち着いて良く考えれば解ける問題が多く、難易度以上に良問が多く良い経験になったと思いました。
息子の苦手な部分とは?
例えば国語の長文ですが、イラストが一切ない物語を読んで誰の言葉か?(気持ちか?)といった事を考える問題がありました。
息子は速読タイプで言葉通りにサラッと読む傾向にあります。こうしたタイプは評論文や説明文には強いのかな?と思いますが、テストに出た様な物語タイプの文章はシーンや人物の動きを想像しながら読まなくちゃいけなくて、そうした点がどうやら苦手な事がはっきりわかりました。
そこで帰宅して一緒にその問題文を読み、↓の様なイラストをその場で描いて見せてみました。
それは人間の男の子になりすましたたぬきの子とえっちゃんという女の子のやり取りのシーンでした。
イラストにすればこれだけのシーンなのですが、会話文を追うのがどうやら苦手なので、誰の発言なのか?を想像しながら読んでみるといいよと教えてみました。
実は今回のテストでは更に長めの物語文がもう一つありました。
こちらもイラストなしだったのですが、内容的にはこちらの方が息子には取り組みやすかった様です。というのも題材がクマの子の冒険物語だったので、人間の女の子が主人公であった前文よりは感情移入がしやすかった様です。
クマの子が川の始まりを探しに行く冒険を始めようとする瞬間の内容で、そのクマの子の友達である水車が危険な冒険を思って悲しみの涙を流すシーンでした。
こちらもサッとイラストを描くと
「ごっとん(水車)泣いてるね。ボクもこんなのを想像したよ。」
と言っていましたね。
うちの子の場合この様に国語の読解力には・・・好きかどうか?という要素が大きい様です。
算数も低学年のうちにこうしたイメージが持てるようになると、勉強だけでなく友達や先生との会話でも役に立つイメージ操作力がつくんじゃないかな?とまた一つ課題が見えてきた気がしました。
そして一番の収穫は、
「ボク、もっと頑張りたい。」
という意識が芽生えてきた事です。
学校の勉強よりももっと難しくて楽しい問題が学校の外にはたくさんある事に気付いた様で、ちょっと勉強への取り組み方が物の見方が変わってきた様です。
『ピンチはチャンス』とは少し違うかもしれませんが、良問は子どもを成長させてくれるなぁと感じた一件でした。