ぎゅっぎゅっ、な毎日?

『ぎゅっぎゅっして!ゆっくりがんばる成長日記』(http://let-me-pick-you-up.hatenablog.com/)から派生した今現在の我が家の日記です。

美容院にて(私の回顧録)

※今回は息子とは全く関係ない話です。先日偶然にも癇癪や他害のあるお子さんの話を耳にする事がありましたのでふと以前書いたこの記事を思い出しました。癇癪を起こす子どもの気持ちに気付いていただけるきっかけになればと思い、こちらに改めてUPさせて頂きます。

 

 

私の大癇癪

今日は私の幼少期の記憶を。母親の美容院で大癇癪を起こした記憶を記録させて下さい。

 


それは私がちょうど3歳頃の事だったと思います。

当時幼稚園は2年保育が主流で、私はまだ日中家にいた頃でした。
弟はまだ小さく、1歳になるかどうかの頃だったと思います。

 

「暑いから髪の毛を切りたい。ついてきてね?」
と母が言うので一緒に美容院に行きました。

そこで事件が発生してしまうのです。

 

 

うまく言えない!
母は席に着くとまだ乳児の弟を別の店員さんに預けました。
弟は泣く事なくあやされていました。

 

私は母の様子を別の席で眺めていました。

髪を切る、といっても揃える程度と勝手に思い込んでいたのですが、準備が整った瞬間美容師さんは母の髪をザックリと切り落としていったのです。夏に向けて長めのボブをショートカットにするつもりだった様でした。

私の(勝手な)予想に反して短くされる母親の髪を見て私はパニックを起こしました・・・。

『お母さんの髪はサラサラで綺麗なのに、そんなに切らないで!!!!』

と言いたかったのに、すぐにやめてもらいたい気持ちが空回りして即座に言葉に出来ません。その後も大声で泣いて懇願するので、更に言葉が出なくて、ただひたすら美容師さんの手を妨害してハサミを持つ手を「危ない!」と制する声も聞かずに体当たりして止めようとしていました。

 

「切らないで!ダメ!ダメ・・・」

理由を言いたくても”早口で言わなくちゃ!”と思うとうまく言えなくて・・・本当に辛くて大泣きして地面に座り込んでいました。

私が疲れきった隙にササッと仕上げを済ませ、母に手をひっぱられながら帰りました。

帰り道、
「母さん恥ずかしいよ。何であんな事したの!あぶないじゃない。暑くて切りたかったのに。あなたの髪の毛じゃないでしょ!」と散々叱られました。。。


反論する気力もない程の泣き疲れと脱力感でただ叱られる一方でしたが、

『たとえ母さんの髪でも、ゆっくり私の気持ちも聞いて欲しかった・・・。』としょぼんと思っていました。

そしてそんな気持ちは最後まで口に出来ずに終わりました。

 

 

言葉に出来ない…息子も多分同じ
生きていれば今頃母はサラサラの白髪になっていたのでしょうか(笑)

今となれば笑い話ですが、本当に当時の母親の髪はストレートでサラサラで・・・

 

私は母の髪を触るのがとても好きで、自慢の髪でした。
(本人はサバサバした性格で、あまり髪にこだわりがなかった様ですが(笑))

母の髪は私の幼少期の母への愛着の1点だったと思います。


私は言葉自体は遅れのないタイプだったと思います。
(どちらかと言うと、女の子に良くありがちな、達者な方だったと思います。)

 

しかしこの様に予想を反する事や咄嗟の事象にはうまく対応出来ない所がありました。感情の方が先立ってしまい、その感情をうまく表現するための言葉がいつも以上に思い浮かばない、そんな感覚です。

 

ですから息子も・・・同じ様に言葉でうまく言えないもどかしさを抱えているなぁと感じる時に、このエピソードを思い出し、イライラせずに息子の言葉を引き出す様にしようと思うようにしています。