ぎゅっぎゅっ、な毎日?

『ぎゅっぎゅっして!ゆっくりがんばる成長日記』(http://let-me-pick-you-up.hatenablog.com/)から派生した今現在の我が家の日記です。

生クリームが苦手だった私

※以前書かせていただいた『マイノリティの心の傷』という記事は熟考の上非公開に戻させていただきました。ちょっと批判的な気持ちが強い時期に書いたので息子がまた学校に行けるようになった今となっては誰かを不用意に傷付けてしまうのも心苦しく・・・。といっても同じような境遇の方の気持ちを代わりに伝えたい気持ちもどこかにはございます。だからもしご要望がある様でしたら少し内容を再考した上でUPさせていただこうと思います。

 

今日は閑話休題、という事で私自身が苦手な食べ物を克服していった過去の記憶を少しだけ記録させて下さい。

”嫌いな理由って案外人それぞれだったりするよね?”とか”苦手じゃなくなる時ってある日突然だったりするよね”なんて事を書きたいなと思います。

 

 

唯一克服出来なかったのが・・・生クリームでした

私が苦手だった事なんて本当はどうでも良い事かなと思いますが、大人になると色々な事が簡単に出来る様になってしまい、出来なかった頃の苦しみなんて忘れてしまいがちになってしまうなぁと日々感じています。

 

でも誰しも幼い頃にきっと一つや二つはどうしても避けたい苦手な事ってあったと思うのです。それをどのように乗り越えたのか?或いはうまく折り合いをつけられたのか?どう克服していったか?そんな過程を今日は思い出して記録しておきたいと思います。

 

 

私は食に関しては・・・幼い頃は実はけっこう手がかかったかもしれません。(といっても絶対にウチの息子よりはマシだと思います。あくまでもよくある好き嫌いの程度とお考え下さい。)

 

まず、味覚に関しては幼い頃から好き嫌いなく殆どの食品を好意的にとらえていました。ただし私も息子と同じかもしれませんが食感・・・と言いますか噛み応えの部分で辛かった体験がいくつかあります。

 

 

(1)イカが怖い・・・

まずは食感としてコリコリと感じる食品が好きだった事が逆に仇となってしまった事がありました。

3~4歳の頃に新鮮なコリコリとした食感のイカのお刺身を食べたんですよね。あまりにも美味しかったのでうっかり

「これ大好き!また食べたい。」

と言ってしまい、その後気を良くした母がまさか食感でそんなに好みが異なるとは思わなかったのだとは思いますが、どちらかといえばちょっとねっとりとした品種(もしくは鮮度?)のイカの刺身を買ってくれた事があり、それが妙に喉に詰まりそうな恐怖感から2年ぐらいは食べられなくなった事がありました。

 

まだ歯が小さく、噛み切る事が難しかった思いと、喉に詰まりそうなむせ返る感覚とその際に強く感じる海の独特の香りは今でも記憶に残ってしまっています・・・。

 

ちなみに体が大きくなってしまえばそんな恐怖を感じなくなりました。歯も体も大きくなり、イカが喉につまる感覚にはならないからです。確か小学生の高学年の頃にどちらのイカでも問題なくいただける様になったと記憶しています。

 

 

(2)恐怖の赤身肉・・・

それは幼稚園入園前の4歳頃の記憶です。

朝ごはんに昨晩のカレーが出たんですね。その日のカレーはゴロっとした赤身肉が入っていまして、それが・・・火が入れば入るほど硬くなってしまった様なんです。確か朝食を食べ始めて30分以上経過した朝の8時ごろでもまだ食べていて、

「お母さん、これ食べられないよ・・・。」

と泣きながら訴えたのですが何故か不機嫌な母は

「ダメだよ、食べきらなきゃ昼ご飯も晩御飯も抜き。」

と随分不機嫌な様子でした。*1

 

あまりに恐ろしい母の形相に渋々肉を噛み続け、気付けば夜の20時を超えていました。

 

途中

「無理、こんなの食べられないよ。もっと小さくしてくれれば食べられるから。味は好きだけど、もう噛んでも味がしないから小さくして何か味をつけて欲しい。」

と何度も懇願したのですがダメの一点張り。

 

結局泣きながら21時頃に飲み込み、そのまま泣きつかれて寝てしまいました。

 

書きながら思いましたが、これって今なら軽く虐待かもしれませんね(^^;)

今となれば2歳下の弟とたまに笑い話として話すくらいのネタ的な話になってしまっています。まぁ家族としては良い思い出ですが、結局赤身肉は10歳頃まで苦手な意識がずっとありましたので、私が子育てする時は絶対にこんな事だけばしないでおこうと思えた一件です。

(母としては肉は食べられる様にしてやりたかった思いが強かっただけなのだとは思います。)

 

 

(3)高校生になっても生クリームは苦手なままでした・・・

生クリームかぁ・・・

これが一番食べられる様になるまで時間がかかった食べ物でした(^^;)

 

スープやパン生地などに使われている分には問題なかったのですが、ケーキやパフェのトッピングなどに使われるホイップ状の生クリームが苦手でした。

 

生クリームって、別に食べなくても困りはしないので母親としてもあまり無理強いしませんでしたし、私も積極的に改善にむけて取り組んだ事はありませんでした。

 

確か高校生の頃友人と抹茶パフェを食べに行く事になり、

「生クリームがダメなんだ。誰か食べて?」

と友人達に依頼した記憶があります。

 

その時の会話の中で

「生クリームと植物性のホイップクリーム、どちらも食べられないの?」

と聞かれたので

「(植物性の)ホイップクリームなら食べられるよ。見た目で違いがわかる時は植物性の場合なら食べられるよ。」

(見た目の違いとして生クリームの方が気泡が小さいと言いますか。なめらかな仕上がりの時は生クリームかなと判断していた、という程度です。)

と答えたのですが、

「えー、食べても生クリームもホイップクリームも違いがわからないよ~。」

との返事にみんなで笑い合ったものです。

 

 

で、生クリームですが、結局大人になってから食べられる様になったんですよね。

そもそも生クリームの何が苦手かといえば

”食後に感じる上あごに膜がはりついた様なカバー感”

を感じてしまうからなんです。

(先程の友人との会話の中でもこの理由を話しましたが「え~、そんなのは感じた事がないよ。」とびっくりされてしまいました。)

 

おそらく生クリームの油脂が膜の様に口の中に広がるのかなと思います。それが大人になって解消された理由としては、おそらくケーキ等と一緒にコーヒーや紅茶などの温かい飲み物と一緒にいただく機会が増え、膜が溶けやすくなったからだと思うんです。

 

また、意識的に日常生活に運動を取り入れる様になった事もあり、体温が学生時代に比べれば0.3~0.4度程高くなった事も関係しているかもしれません。

 

不思議なもので一度解決方法がわかればあまり不快感を感じなくなり、今となっては子ども用のケーキ作りなどにも積極的に使える様にまでなりました。

 

 

 

 

という事で本日のまとめですが、何がきっかけで苦手を克服出来るかはわからないものなので、息子に対してもあまり苦手さを追い詰めるよりは時を待つのも良いかもしれないなぁと思って日々接しています、という話しでした。

*1:母の名誉のために追記させていただきますが、もしかしたら母はもうこの頃から死に至る病に侵され始めていたのかもしれません。体調が悪くていつもこうした対応をしていたのかなと今は思います。