近頃のちょっとした変化 ~他者への眼差し~
他人の気持ちを思い測る
今年は長めのGWでしたね。
我が家では新年度の疲れが出たのか順番に風邪なのか鼻炎なのか?といった症状が出てしまい、特に何もせずのんびりと家で過ごしました。
息子の学校の方は・・・まぁ・・・ボチボチといった所でしょうか。
いつも毎年思う事ではありますが、大きく崩れてしまう前に適度に休みながら細々と通えればいいかなと思っています。
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そんな息子ですが、ここ1~2ヶ月の間で少しだけ対人関係で気になる変化がありました。他人が悲しんでいる様子や辛い気持ちを少しづつ汲み取る様子が見られたんです。
折角なので記録させて下さいね。
頭なでなで
ある日息子が学校から帰ってきてこんな事を言いました。
「あのね、今日ねお友達が苦手な給食が出てきて泣いちゃったの。それで可哀想だなと思って頭をなでなでしたよ。」
と。
あらら、母としてはちょっとびっくりしました(笑)
他人にも自分と同じ様に気持ちがあり、辛い時は泣いてしまうんだという事を理解したという事ですよね。
そして、その気持ちに共感し、慰めたいと思い頭をなでるという行為に及んだと。
うーーーーん、ちょっと感動しました。
自閉傾向にある方の中には他人の気持ちに気付きにくいタイプの方がいらっしゃるのですが、息子もそうなのかな?とずっと思ってきました。
だけど他人の気持ちに全く気付いていない訳でもなさそうだし・・・。
さて、この子はどんな風に成長するのかしら?
と思っていただけに、他者の気持ちに少しは気付く事が出来た、その事に純粋に嬉しく思いました。
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後日病院の待合室で泣いているお子さんの頭をなでなでしている息子を見たので、相手の悲しい気持ちに寄り添う気持ちが芽生えている事を実感しました。
今は”涙”という視覚的にもわかりやすい情報によって同情や共感を寄せているのかなと思います。これを見えない相手の心理という所へ少しづつ広げていけたらいいなと思ったエピソードでした。
毛布を人物に見立てる
上記の事があった後のある日、息子と車で移動していると、車内の毛布を丸めて座席に座らせ、シートベルトを締めてあげていました。
「これ、ボクの弟なの。」(実際には兄弟はいないので想像で遊んでいる様子です)
と言いながら形を整えたり頭をなでたりとお世話をして遊んでいる様でした。
そこで
「あら、弟ちゃんはくしゅんってお鼻が出てきたみたいよ。」
と言ってみたところティッシュで鼻を拭いてあげて
「キレイになったよ。」
と見立て遊びをしていました。
お人形遊びといえば定型発達のお子さんなら2歳前後頃から始まりますでしょうか?
長かったなぁ~、やっとここまで来れたのかな。
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きっかけは私がおもちゃの気持ちを代弁する様な遊びを少し前にやっていた事がありまして、
「(おもちゃが)くやしい~って言ってるョ。」
「勝って嬉しいみたいネ。」
なんておもちゃの気持ちを代弁していたら
「お母さんて、おもちゃの気持ちになるのが上手だね。」
と息子もこうした代弁を気に入った様子でした。
それを自分の遊びの中に少しづつ取り入れていく様子が見られたので、そこから発展したのかもしれません。(もちろんそれ以外にも多くの要素が加わっていったと思います。)
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発達や学習にはレディネスといって、学習の準備が出来ている状態で学ぶのが一番スムーズに習得出来るそうなんですね。
確かに今までに何度かこうしたアプローチをしてきた事はありましたが、今回がまさにレディネス、つまり他者の気持ちに立った考え方を学ぶタイミングだったのだろうと思います。
お人形遊びを通じて少しづつ相手の様々な気持ちに気付く事へと広げていきたいな、なんて思っています。