書道、始めました。
漢字の形が好きだった母
前回、息子に対して頑張る理由【過去記事から】を書かせて頂いたのには少し理由がありまして、息子は『私の母親の生まれ変わりなんじゃないかしら?』と思う程にそっくりな顔つきで生まれてきたとお話しさせていただきました。
その母親ですが、書家をやっていました。
ですからもしまだ生きていたらきっと書道を続けていたでしょうし、何よりも子ども達に字を教えるのが上手な人でしたのできっとウチの息子にも習字を教えに来ていたと思います(笑)
晩年の母は自分が大きな賞をいただくよりも教えている子ども達の字が新聞に載ったり受賞する事が一番の喜びだった様で、本当に最期の最期まで子ども達の字の上達に尽力した人でした。
そんな母にもし遺言があるとすれば、
「字だけは丁寧に教えてやってね。」と言いそうな気がしますので息子に習字を教えてみる事にしたんです。
きっかけは腕の痛み
というのも小学生といえば宿題、な訳ですが、5月の中頃から下校してすぐに「腕が痛いから宿題の前に少し休みたい」と言う様になりました。
宿題の様子を横でみていると、『なるほど』でした。
鉛筆を持つと右腕の肘より手首側の筋肉がプルプルと震え、しかも触ると熱くてカチカチになっていました。
「あちゃ~、これじゃあ腕を傷めちゃうよ(^^;)。あのさ、力がココで止まっているよ?」と、親指側のあたりを示しました。
息子も言われて初めて気付いたらしく、
「どうすればいいの?」と困った様でした。
なので書く前に”ぐにゃぐにゃ体操”という力を手先に伝える感覚がわかりやすい様な体操を少しさせてみたり、腕全体を使うやり方を教えてみました。
すると過去記事↓でお伝えした通りウチの子の字はふにゃふにゃな線が多かったのですが、次第になかなか良い線を出す様に。
let-me-pick-you-up-d.hatenablog.com
伝えた事に対して素直に動かせる運筆力と文字の良し悪しを自分で見極められる利点をうまく生かしている様です。この子の強みを一つ見つけてやる事が出来ました。
右目の使い方も忘れずに
そして更にもう少し様子を見ていると、なんと息子の目の動きがどうもおかしい様子がわかりました。
どうやら傍でみていると左目だけで字を見ている様子がみてとれたのです(笑)
「ちょっと、あのね、、、もしかして左目だけで見てるでしょ?」と聞くと
「うん。え?ずっとそうだよ。」と言うのです(^^;)
こちらも過去記事(視力検査)でお話ししたのですが、左右で視力が全然違った様なのですが、どうも片目でしか対象物を見ていない事が原因なのでは?と思い至りました。(ちなみに普段は良く見える左しか使っていない様です。)
そこで
・両目を使う事 や
・これから書こうとする部分を自分の手で隠さない(遮らない)様に気を付ける事
などを伝えてみると更にバランスが良くなりました。
幸いな事に息子本人は美しい字がかけると嬉しい様で、どんどん字を書きたがりました。
ですので思い切って
「字を書くのが好きなら書道やってみる?」と聞くと
「黒くて太い字の事?やってみたい!」と乗り気でしたので思い切って簡単な道具だけ揃えて始めてみました。
本来なら和室で正座をして始めるべきですが、とりあえずスタイルは二の次という事でやってみました。今のところまだ初めて3週間ですが、週1回の硬筆と毛筆の稽古を続けられています。
もう少し続けてみて、微細運動やビジョントレーニングの様な効果が出れば何よりですし、もし大きくなった時に書道が息子の心の拠り所になる事があればこんなに嬉しい事はないですネ。